脱サラ起業という選択肢から始めるヘンテコ生活のススメ(2/8)

ヘンテコ自己紹介

前回の記事の続きになります~


32歳。初めての就活。



僕は、32歳にして生まれて初めて「就職活動」なるものに取り組み始めた。

リクナビ、エン・ジャパン、取り急ぎ就活向けサイトに登録をして、ちょっと履歴を盛ったりして(笑)、気になる会社、雇ってくれそうな会社、でも出来るだけ楽しそうな会社に、かたっぱしから応募してみた。

50社くらい応募して、そのうちの3~4社から面接の機会をもらえた。

ほとんどの会社は、履歴だけで一発アウトだったようだ。

でも、それでも3~4社が返事をくれたのでとりあえずオッケーだ。


「迷惑なので連絡しないでください!!」



好きな女の子をデートに誘って「迷惑なので連絡しないでください!!」と恐ろしいメールを返されたあの時に比べれば、たかだか46社に返事をもらえなかったこと等、たいしたことじゃない。

あの子は今、元気にやってるんだろうか、、、


もちろんバンドマンだった僕はビジネススーツなんて買ったことがない。

取り急ぎ、数年前に親に買ってもらった喪服がクローゼットの端っこに入っていたのを思い出し、数年ぶりに引っ張り出してきた。


32歳。喪服で面接に挑む。



なんか埃っぽいような。

なんかちょっとカビが発生しているような、、、

なんか白っぽくなっている部分は手でハタいてみた。

うん、これでバッチリだ。

昔親せきにもらった赤いネクタイもクローゼットの奥深くから発掘した。

よし、これで完璧だ。

そう自分に言い聞かせて、僕は喪服と赤いネクタイを身にまとい、面接に行った。


断られるのは慣れていた。



好きな女の子、ライブハウスのオーディション、レコード会社に送ったデモテープ、雑誌や評論家に送ったデモテープ。

断られることには慣れていた。

コテンパンに馬鹿にされることにも、ムカつくけどでも慣れていた。

だが、「シュウカツ」なるものは完全に初心者だ。

初体験だ。


面接では「うんこのカレー」体験が活かされた



そわそわしながら会社に着き、受付のベルを鳴らす。

「はじめまして!この度ご応募させていただきました!ハっ、ハヤカワと申します!どうぞよろしくお願いいたしますっ!!!」



大学生とウンコの話をして疲れたら眠っていた例のコールセンターのバイトで、研修のときに言葉遣いは徹底的に鍛えられた。

はっ、はいっ!さようでございます!

いえ、とんでもないです!!


自分が何を言っているのか自分でもまったくわかっていなかったが、とりあえず言葉遣いだけは丁寧だったはずだ。


「で、あなたの希望する月収ってどのくらいなのかな?」



「はいっ!出来ましたら、、可能でございましたら、、、20万円位いただければと思います、、、」

「もっ、もちろんそれほどの大金をいただくわけですから、採用いただきました暁にはイッショウケンメイ!精進いたします!!」


「へっ??にっ、20万円でいいのwww」

面接官はおもわず吹き出し、爆笑していた。

僕は、20万円というのはなかなか高い給料だと思っていたが、どうやら一般世間ではそうでもなかったようだ。


喪服とうんこのパワーで採用にこぎつける



そんなこんなで一か月くらいの間に4社とも面接をした。

2社、採用してあげてもいいよと言ってくれた。

2社のうち片方は、付き合っていた彼女に「ダメ!ぜったい!」宣言を出されてしまった。

彼女は気に食わない職種だったようだ。

仕方がないので、僕は残ったほうの1社に就職することに決めた。


さすが俺!!これで俺も見事にサラリーマンだ!



月収も安定の20万円だ!

なんだか自分が誇らしい気持ちだった。

人生の新しいフェイズが始まった、そんなワクワクそわそわした気分だった。

~次回に続く~


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