社内で喫煙者コミュニティが形成され、業務に支障をきたしています。

【読者投稿】職場の悩み体験談

こんにちは、早川です。

今回は、30代男性からの「社内の喫煙メンバーの結束が強すぎる」という悩みについて投稿いただきました。


何故あいつはすぐ上司や他の部署の人と仲良くなれ、私はなかなか仲良くなれないのか?


そんな悩みを抱える、会社員の皆さんは多いのではないだろうか。

もちろん、性格や人柄、経験、技術による差は当然存在している。

私も優れた技術はないものの、時間をかけて交流していけば多くの人と打ち解けることができる。

決して、コミュ症や引っ込み思案ではないのだ。

しかし、一部の人間の、人と打ち解ける早さは尋常ではない。

昨日まで初対面だったのに、翌日には苦楽を共にした仲間のような関係になっている。

そんな同僚や後輩を見たことがある人は多いのではないだろうか。

そんな人達の共通点を考えていった結果、一つの結論を得た。


彼らには、我々が踏み込めない『聖域』があるのだ。


その聖域では、誰もが認め合い、年齢や所属の壁を超えてコミュニケーションが取れる。

その聖域の名は『喫煙所』である。

現在、禁煙はどこでも当たり前の常識となった。

飲食店は終日禁煙の店がほとんどだし、若者が煙草を吸って困っているなんて話題も、最近は聞く機会もない。

平成は『煙草離れ』の時代だったのかもしれない。

しかし、煙草を愛する愛煙家たちはこの令和の時代にも確かに存在している。

そして外でも自宅でも吸えなくなった結果、彼らが煙草を安心して吸える場所は「会社」なのだ。


彼らの絆は固い


これは男性が多い職場で、その中でも喫煙者が多い職場でしか共感を得ないかもしれないが、彼らの絆は固い。

朝出社後、パソコンのスイッチを入れまず向かうのは喫煙所。

そこで固定メンバーが集まり、昨日の出来事などを語り合う。

その後、休憩時間には約束もしていないのに彼らは必ず集まる。

そして昼食は、数少ない喫煙可能な食堂で一緒にランチタイム。

業務終わりには、また喫煙所に集まり本日の業務内容を世間話しも交えて話し合い、それぞれの自宅に帰っていく。

悪くはない。

むしろ、仕事と嗜好を両立している素晴らしい生活スタイルだと思う。

年々市民権がなくっていき、社内でも喫煙所撤廃なんて話が出る時代だからこれ以上彼らの自由を奪う気も否定する気もない。


喫煙所コミュニティは非喫煙者に対して脅威に


ただし、一定の条件が整ってしまった時、喫煙所コミュニティは非喫煙者に対して脅威となる。

条件は以下の通りだ。


①会社の幹部メンバーの殆どが喫煙者

②社内で有能で向上心のある人間が喫煙者

③人事異動が少なく、社内メンバーが固定化されている


以上の条件を満たしている職場では、恐らく「会議」が存在していない。

会議というの場はあるかもしれないが、その場では議論がなされないのではないだろうか。

そう、一定の条件を満たす喫煙所は、その組織の「会議室」になってしまう。

①の幹部メンバーが喫煙者は、年齢的に条件が整う傾向にある。

また、この年齢の方は家庭持ちも多いため会社の喫煙所には助けられているだろう。

また、②の条件が業が深い。

仕事熱心な人は常に仕事の事を考えているし、向上心も高いため上司の話を聞く能力も高ければ、相談をする能力も高い。

普段なかなか会えなかったり、立場が高く気軽に相談できない人も喫煙所に行けば会える。

向上心が高い人にとって、ここで仕事の話を我慢しろというのは酷だろう。

全てではないが、会話に仕事の話が自然と入ってしまう。

これに合わせて、③のメンバーの固定化が起こった場合、状況は一変する。


重要な案件も喫煙所で話すことに


喫煙者にとって、煙草は生活の一部だ。

毎日習慣的に吸っている。

その習慣に仕事の話が入ってしまうと、喫煙所で仕事の話をする習慣が出来てしまう。

次第に違和感はなくなり、組織の重要な案件も喫煙所で話すことになる。

幹部メンバーがいる以上、ここでの会議には意味が出てしまう。

その結果、喫煙所での会話が一般的に言う会議となり、一般的な会議の場では、確定された情報たけが、リリースされる場となってしまう。

発信側としては時間も短縮でき、効率的かもしれないが、非喫煙者にとってはたまったもんではない。

私が働く会社は、正にこの状態だ。


喫煙メンバーとの情報格差


非喫煙者は、議題に対して意見を言う場すらない。

この状態に気づいたのは、社内のメンバーの持っている情報格差からだ。

本来知っていすはずのない立場の人間が、大きく金の動く案件や人事の重要な情報を知っている。

何故かと問えば、それは喫煙所で日常的に話されている事だからだ。

その後、私は喫煙所に興味を持ち、休憩のたびに顔を出すようにした。


私は唖然とした


本来、会議として全体で話し合うべき内容や共有すべき案件、業務の問題点や改善案から事例の発表まで非常に濃密な情報が飛び交っているのだ。

そして、もはや彼らにはこれが異常な事と言う認識はない。

習慣化とは恐ろしいものだ。

必要以外の情報格差は社員のモチベーションを下げるだろう。

会社にとって情報とは資産であり。

その資産を共有することは、信用の証でもある。

非喫煙者として、会社に一生懸命貢献してきた人よりも、喫煙者の新入社員の方が会社の重要な情報を知っていた時、非喫煙者はどう思うのか?

一度考えて欲しい案件である。

少なくとも、私はとても寂しく思うし喫煙所がとても羨ましく思う。


飲み会は酒が飲めなくても参加できる


飲み会の場でも同じ事は起こるかもしれないが、飲み会と喫煙では頻度が圧倒的に違うのだ。

また、飲み会は酒が飲めなくても参加できる。

私も多くの部署の人と仲良くなりたいし、尊敬する先輩の話も聞きたい。

しかし、忙しい業務の中、休憩時間のほとんどを喫煙所で過ごす皆さんとは時間が合わないのだ。

コミュニケーションのたびに喫煙所に向かうのも正直厳しい。

非喫煙者は喫煙者が嫌いな訳ではない。

とにかく、煙たいのだ。

新しい時代、全く煙たくなく、害もないガムや飴みたいな煙草が出れば、我々は休憩スペースを喫煙者の方と共有できるかもしれない。

そうすれば、今どの企業も問題としている社員同士のコミュニケーションも少しは改善の兆しが見えるのではないだろうか。

30代男性、千葉県


コーチング・心理学的な視点から見て


投稿者さんの苦悩がよく伝わってくるエピソードでした。おそらく、会社内部にいるため気づいていない可能性があるので、反論があるでしょうが敢えて「ことの本質」のお話をしたいと思います。

今回の問題の本質は「喫煙者か否か」ではありません。

この方の会社でたまたま重要なポジションに喫煙者が多い、という可能性はあります。

が、ことの本質は喫煙者か否か、ではなく、「社内の情報伝達の方法」です。

喫煙所では重要案件の話がなされ、大事な会議ではその案件が議論にならない、というのであれば、「伝達・議論の方法を整備する」必要があります。

特に都会では喫煙者は肩身の狭い思いをすることが多いので、社内に喫煙所があれば必然的に「差別を受けている同胞」の心理が働き、仲良くなりやすいというのは事実だと思います。

しかしそれと「重要案件の対応」とは切り離して考えたほうがよさそうです。


もう一点、「社員と仲良くなれるかどうか」は喫煙者か否かだけで決まることではありません。

ただし喫煙所に通えば同じメンツとの接触頻度が高くなる分、自然と話す機会が増えるので、その結果仲が良くなることはあると思います。

が、人と仲良くなる本質とは、「相手にどれだけ興味を持てるか?」だと思います。


情報伝達や議論の方法と、人と打ち解けること、これらの「本質的なこと」が、おそらくこの会社では喫煙者コミュニティを介して行われていることが多い、そういうことではないでしょうか。

とすると、今回の問題点は、「タバコのせい」ではなく「会社の経営陣の体質のせい」です。

会社の規模などにもよるでしょうが、この「会社の体質」を労働者側で、且つ一人の力で変えていくのは困難かもしれません。


「じゃあ自分は今後どうしたいのか?」


これに意識を持っていくことが重要です。

「この会社の社長になる!」

というのがやりたいことであれば、それに向けた行動を取ればいいだけです。

その過程で、本当にタバコが重要な役割を果たしていると確信するのであれば、ご自身が喫煙者になってみる、という選択肢も出てくるのかもしれません。

そしてご自身が社長になった暁には、今の情報伝達体質を変えて、社員が仲良くなれるような催し物を定期開催する、という選択肢も出てきます。

「もっと風通しのいい会社で活躍したい!」

というのであれば、風通しのいい会社に転職すればいいだけです。


「自分自身でこうありたいという人生」は「自分自身の手によってのみ」作り出していくことができるものなので、

「じゃあ自分は今後どうしたいのか?」

を今一度明確にして、そこに対するアクションを取っていく必要があります。

ちょっと厳しいように感じるかもしれませんが、まずは「自分はどうなりたいのか」を明確にしてみてください。

今後いっそう活躍させていくことと思います!

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