自尊心も自信も無い男が「突如白人女性にモテまくる」ことが実際にある pt1

人生を変えたい

2001年晩秋。

天気、晴れ。

爆撃、無し。

本日も異常なし。



僕は、テキサス州の学生街のはずれ、英語をしゃべれない違法メキシコ人たちの多い地域に住んでいた。

僕は、留学をしてアメリカで6年間生活をした。



2001年晩秋。

天気、晴れ。

僕に、友達はいなかった。




2万5千人の学生が通うマンモス校。

同じ学部だけで数千人。

場所は保守的な、もっと平たく言えば「白人の偉い」地域テキサス。




僕のような、得体のしれない東洋人に、わざわざご丁寧に話しかけてきてくれるヤツなど、誰もいなかった。

少なくとも、僕はそう感じていた。




「うっひょ~!アメリカ人の女の子、マジかわいい( ゚Д゚)」




アメリカ人の女の子は、かわいかった。

ボン・キュッ・ボンの「角度」が違かった。

8頭身は「あたりまえ」だった。

「生まれた時から金髪」だった。




しかし、女の子どころか僕には友達すらいなかった。




授業に行き、家に帰る。

話す相手は、いなかった。




3ヵ月、誰とも会話することができず、家でひとりでアンジェリーナ・ジョリー主演の、アンジェリーナ・ジョリーが裸になる映画「ジーア」を一人見ては、枕に涙した。


孤独だった。




英語はそれなりにしゃべれた。

でも話しかける勇気がなかった。

話しかけても、ほとんど相手にされなかった。




テキサスに住む東洋人。

日本人的な感覚で言えば「和歌山県に住む、得体のしれないインド人」みたいなものだ。



「なんか変な人がいる・・・」

と思われることはあれど、

「よそ者だしちょっと得体がしれないし、そもそもそんな人に興味はない」ので、誰にも話しかけられることはない。



話しかけても流されておしまい。


僕は枕を濡らした。




アメリカのロック・アーティストに憧れてやってきた、名も無き東洋人。

ジミ・ヘンドリクスに憧れてやってきた、悲しき東洋人。

そう、僕は東洋人だった。




一応、日本人だ。

名前もある。



が、「和歌山県のインド人」よろしく、テキサスでは僕はただの「得体のしれない東洋人」でしかなかった。

と、僕はその時感じていた。




そうこうして悶々とした気持ちをいだきながら時間を過ごし、そして1年が過ぎた。

となりのメキシコ人のおばちゃんが、僕の唯一の話し相手だった。

知的障害をもった子供と二人暮らしだった。



おばちゃんは、いい人だった。

いつも笑顔だった。

僕の唯一の話し相手だった。

挨拶しかしなかったけど、僕の唯一の「人類と接する時間」は、その挨拶の時だけだった。




1年が過ぎたある日、おばちゃんは引っ越してしまった。

僕の挨拶友達がいなくなってしまった。

おばちゃんよ、幸せに。




誰とも話さない生活が、また戻ってきた。




しかし一か月も経たないうちに、隣に「変なヤツ」が引っ越してきた。



彼の名は、ジェレミーさん。

髪はお尻にかかるほどの超ロン毛。

ガリガリに痩せていて、眼鏡の裏にある瞳は、真っ青だ。


まるでジーザス・クライストだった。

この変なヤツは、神だった。

いや、そういう意味じゃなくて。

僕にとっての、ある意味「神」だったのだ。




そもそもこんな違法移民と障がい者、生活保護白人、生活保護黒人&僕しか住んでいない貧困アパートに、「普通の白人」が「入植」してきた。

アメリカの貧富の格差はとてつもない。

一般人は、貧民街には近づかない。

ましてやそこに住むことはあり得ない。



しかしこの男は、どっからどうみても「一般人」だ。


どう考えても「変なヤツ」だ。

見た目は完全にジーザスだ。

ともかく、そんな男が越してきた。




男は、アメリカ人らしくアパートでも関係なく、隣人に気遣いなどせず、夜中にロックを爆音でかけるような男だった。

アパートの中にドラムセットを持ち込み、夜中に突然爆音でドラムを叩きだす、そんな迷惑なヤツだった。


ここでは日本の常識など一切通じない。

郷に入っては郷に従え。


僕はそう自分に言い聞かせつつも、しかしうるさくて眠れなかった。

うるさいからアパートの管理人に苦情を言った。


「excuse me, 隣に来た、白い人、あの人うるさくて寝れないんですけど?」



しかし、何も変わらなかった。

白い人は、今夜もうるさかった。




僕も音楽をやっている。

音には非常に敏感だ。

音があると寝付けない。

寝れないと困る。


困るが管理人に苦情を言っても解決しない。

しかた無いので、ある晩、僕は勇気を振り絞って、「白い人」本人に苦情を言いに行く覚悟を決めた。




ここはアメリカだ。

突然白い人に銃を発砲されるかもしれない。

テキサスでは、自宅に侵入者が入った場合は銃殺しても合法だ。


見た目はジーザス。

真夜中にドラムを叩く変人。

おしっこちびりそうだった。




だが僕は、意を決した。



「ドンドンドンっ!!」

「excuse me!!」


僕は半ば発狂してそう叫んだ。



「ガチャッ、ギィ~、バタッ」

ドアが開き、犯人は姿を現す。



犯人は、めちゃ笑顔だった。




犯人は、ニッコニッコしながらこう言った

「hey! 元気~?」






3ヵ月後、ジェレミーと僕は、親友になっていた。

毎日一緒に行動し、毎日一緒に酒を飲む。

毎晩一緒に、日本では違法なタバコを一緒に吸う。



ジェレミーは、モテない変人だった。

毎晩ふたりでビールを飲みながら、


「今日はだれだれちゃんに話しかけてみたんだけど」


みたいなコイバナに花を咲かせた。




ジェレミーは友達がとてつもなく多かった。

毎週毎週、僕をパーティに連れ出してくれた。

いつしか、僕は「得体のしれない東洋人」から「アキー」になっていた。



アクセントが、ちょっと変だった。

「hey! アキー!」


アメリカ訛りで、しかし親しみを込めて、白い人や黒い人たちは僕のことをそう呼んだ。




大学で、街で、近所のバーで、

僕は「知り合い」がたくさんできた。

「友達」もたくさんできた。



僕はもう、アンジェリーナ・ジョリーの裸を見ながら枕に涙することは、なくなっていた。




まったく自分に自信のもてない「東洋人」から、「固有名詞で呼ばれる人」に昇格できた。


一度昇格してしまうと、気が楽になった。



「ああ、白い人や黒い人、ヒスパニックの茶色い人、誰でも気にせず友達になれるんだ」

そんな自信がついていた。



おれは「よその人」じゃなくて「仲間」になることが出来る人だったんだ。


自尊心が生まれてきた。

毎日が楽しくなった。




僕は、ジミ・ヘンドリクスが好きで、「本物のロック」が好きで、「本物のロック」の生まれた国で「本物のロックの人」になりたかった。

ジェレミーは、僕を「アメリカ人」として同等の存在として接してくれた。

僕の友達も、僕を「アメリカ人」として接してくれた。

「同じ仲間」として接してくれた。

「よそから来たお客さん」扱いじゃなくて、「一緒の仲間」として扱ってくれた。




とは言えそこはテキサスだ。

「お客さん」扱いしかできないマインドを持ったヤツもいた。


でも今は自信があって、自尊心がある。


そんなヤツとも「お客さん」として仲良くすることができた。





そんなこんなでまた1年が過ぎ、

相変わらずジェレミーと僕は、「かなわぬ恋」の話でお互い共感しあい、お互い励ましあい、そして


お互いいっこうに彼女ができなかった。




アメリカに来た当初、僕は自分に一つのルールを課していた。

それは「日本人とはしゃべらない」ということ。

英語を現地人レベルでしゃべれるようになりたかった。

日本人はたくさんいたけど、全員無視していた。

イヤなヤツだと思われただろう。




でも「目的に合わない関係は作ってはいけない」そういう決まり事を自分に課していた。



数年経ち、「俺の神」であり「俺のジーザス」であるジェレミーさんの愛と自由とお人よしにより、今僕にはアメリカ人の友達がたくさんいる。


が、彼女がいない。

彼女は、できない。



「恋活」での自信も、「恋活」での自尊心も、僕にはまったく無かった。



ビビっていた。



「白い人」、いや「白組」の女の子に、「東洋人」の俺が受け入れられるのか?

「白組」に、俺は勝てるのか?




いや、勇気ない・・・

勇気、無さすぎる・・・

情けなくて、自分でもわらっちゃう・・・



ジェレミーさんも、恋の勇気の無い男だった。

僕も、恋の勇気は全くなかった。


「恋の勇気」を探し求めていたある日、僕はひとりの「日本人」に目が行った。



現地人に「カズー」と呼ばれていた日本男児。

僕と同い年で、僕と同じ音楽学部で、彼には「白組」の彼女がいた。



彼は、夜な夜な近所のバーでヘンテコな踊りを踊りながらバイオリンを弾き、ついでに「手相占い」までやっていて、

白組の女の子たちに、文字通り「バカ受け」だった。




カズーは、変なヤツだった。

すっげー、変なヤツだった。


変なヤツには福来たる。

「東洋人の恋活」の先輩に、ここはぜひとも知恵を乞わなければ。




僕は、自分のルールを破り、カズーに声をかけた。


「え~、そんなん話しかけりゃええやん!」

カズーは、大阪弁で僕をその知恵の泉へといざなってくれた。



「アイツらみんな阿呆やさかい、かたっぱしから声かけたらええやん!」



「ええやん」って言われても・・・

「大阪のノリ」を持たない僕には、ちょっと難しい提案だった。

「ええやん」かぁ~・・・




「やればいいじゃん」と言われてすぐに出来るのなら、誰も苦労しない。

誰も困らない。

誰も悩まない。



物理的にはできるだろうが、「勇気」がないのだ。

「ええやん」かぁ~・・・

~次に続く~


人生を変えたい
PS. 僕のメールレターでは現在「自分を上手に表現する力を手に入れて、理解者に出会える自分になる方法」をお伝えしています。

理解し合える仲間たちとみんなで前に進んでいく人生。あなたも手に入れませんか?

是非下のフォームから登録してみてください。

「理解者に出会える自分になる」
無料メールレター受け取り登録
メールアドレス 必須

理解者に出会える自分になろう
タイトルとURLをコピーしました