「豆腐のおっぱい」という名の抽象思考訓練ゲーム

マインド

「君の顔が好きだ~」

「君の髪が好きだ~」

「形あるものを僕は~信じる~」


斉藤和義さんのこの曲を聞いた時、僕は「なんとも言えぬ違和感」を感じた。




20年くらい前のことのか、もうちょっと前か。

別に斉藤和義さんを非難するつもりは一切ない。



斉藤和義さんすげ~!

斉藤和義さん天才だ~!

へへーm(_ _)m

ははーm(_ _)m



取り急ぎこんな感じで大丈夫か。


「形あるものを僕は信じる」

このセリフから、今回は「抽象思考」について一緒に考えてみたいと思う。





抽象思考とか言われてもピンと来ない。

なので日常用語にしてみると、抽象思考とは要するに



「今、ここ」に無いものを想像して考えること、だ。

「触れない、見えない、聞こえない」物事を、頭の中で想像して考えること、だ。



「平和」は見えないし触れない。

「正義」を見ることは出来ないし、聞くことも出来ないし、もちろん形も無い。



一般的にはこんな事柄が「抽象思考」の説明をする時に例に挙げられる。


でももっと日常的な事柄にすれば、


「電車で同じ車両に乗ったお腹の大きな女の子ちゃんのお腹の中にいるのであろう子供」

「さっき万引きをしたコンビニの店長さんの今月の手取り給料」



そんな「今、ここ」で自分が「形あるもの」として見たり触ったりすることの出来ないもの。

そんなものの事を想像して考えること。

おっきなくくりで、そういったものも「抽象思考」としておこう。




その前提で、僕は思うのだ。

「形あるものを僕は信じる」というのは非常にアブナイことである、と。

もちろん、形あるものを信じるのはある意味当然だけど、でもこのセリフが言わんとしていることはつまり


「形あるものしか信じない」ということだ。

ということはつまり、


「形無いものは、存在しないものである」

と言うことだ。




そして僕はこうした思考・思想はとってもアブナイと感じる。




一般的に、人類は抽象思考が得意であればあるほど「頭がいい」と言い、抽象思考が不得意もしくは出来ない人のことを「バカ」と呼ぶ。


障害があるのであれば仕方ないし、障害に対する差別は許されない。

でも同時に、障害が無いのに「バカ」である、ということは「罪なこと」だとも、僕は思う。




心理学の教科書が後10日ほどでようやく読み終わりそうだ。

今週読んでいた項目の中に「人間の発育」についてのセクションがあった。

そこに、こんなことが書いてあった。



抽象思考は、一般的には「思春期」くらいの年齢から徐々に出来るようになってくる。

つまり、思春期くらいから、「科学的」な思考が出来るようになってくるのだ。

ただ、一部の人たちは、抽象思考を身に付けないまま発育していく。




教科書なので僕のようなトンガッタ書き方はされていない。

でも要するに、一部の人は「バカ」のまま年齢だけが増えていく、ということを言っているわけだ。



だって現実的に「今、ここ」に無いもののことなんて一切考えなくても、まあそれなりに生きていける便利な世の中になっているんだから。





例えば、プルトニウム(特に原発で使われるプルトニウム239)の半減期(要するに威力が半分まで減るのにかかる時間)は、

2万4000年


だ。





さて、40年しか使えない原発から取り出したプルトニウム239を、2万4000年後の僕らの子孫が「アブナイもの」と認識できるような形で、

僕らは地球のどこかに上手に埋めておくことは、可能なのだろうか?




2万4000年前に、日本語はあっただろうか?

英語や中国語は、あっただろうか?




だとすると、おそらく2万4000年後の人類は、日本語や中国語や英語を使っていない。

その人たちに、僕らはいかにして「これは危険なので触らないでね」と伝えられるのだろうか?




まあまあそんな「今、ここ」では起こらないことなんて考えてもしょうがないから。


そういうことなのだろう。



つまり、「自分さえよければ」という発想になってしまう。

そしてそれって、とっても無責任で、とってもアブナイ考え方だ。

僕は「バカ」だと思う。





目には見えないこと、触ることの出来ないこと、音を聞くことができないこと、「今、ここ」には存在しないこと。


そうしたことを想像して、想像の中で考えてみる。


これって、とても大切なことだ。




「考えても答えなど無いもの」について考えてみることは、とても有益なことだ。

と、僕はそう思う。





もちろん君の顔が好きで、君の髪が好きなのは当たり前だ。

でもできたら、



君がかつて変態おじさんにパンツを売ってお小遣い稼ぎをしていたかもしれぬことも、

君がかつて街中を歩いている時に間違ってウンコもらしてしまったかもしれぬことも、

君が年を取ってヨボヨボになって自分でトイレが出来なくなってしまうであろうことも、

君がさみしくて間違って浮気して浮気相手のほうがすんごいと思ってしまうかもしれぬことも、


そんなことも好きであったほうが望ましい。


そんなことも先取りして想像して考えておけた方が、僕は君を「今、ここ」以外の君も含めた君として好きになることができる。





原発の話からパンツを売る話にまで応用できる。

それが抽象思考だ。





コンセプトで考える。

想像する。

自分の見えないところまで視野を広げて考える。




答えなんて最初から無い。

だから考えねば何も始まらないのだ。



答えがあることなど考える必要さえないのだ。

だってもう答えはあるわけだから。



答えなんて存在しないからこそ、

初めて考えることに意味が生まれる。




抽象思考が出来ないバカにはなってはいけない。

それは罪なことなのだ。



2万4000年後のあなたの子孫に迷惑をかけ、

愛する人の一面しか見ずに愛していると勘違いすることになる。




最後に、「豆腐のおっぱい」のエピソードを紹介しておしまいにしよう。



男の名は、仮に藤田君とでもしておこう。

藤田君は、僕が10時間シフトで電話が3本しか鳴らないコールセンターで夜勤のバイトをしていた時の後輩だ。



僕は27歳。

藤田君は20歳の大学生。



藤田君はのび太君みたいな顔をした、ちょっと冴えないけどでもいいヤツだった。

新しい後輩が入ってくると、第一に「からんでくる人」が僕だ。

「早川さんのカワイガリ」と揶揄されることもあったが、でも僕は後輩好きな性格なのだ。

からんで仲良くなりたいので、初日からからむのだ。




「おい!藤田!」

「はっ!はいっ!!」

「オマエ、彼女はいるかっ!」

「はっ!はいっ!!最近ゲットいたしましたっ!!」


「よしっ!最高だ!最高ですかあああああああ??」

「へっ???」

「日本語わかんねえのか!最高ですかああああああああああ???」

「さっ、最高です!!!!」


「そうか!最高か!!彼女は名前はなんだ??」

「かっ、、、かなちゃんです!!」

「そうか!いい名前だ!かなちゃん最高だ!!最高か?」

「最高です!!かなちゃん最高っす!!!」

「よし!最高だ!」

「はっ、はいっ!!」



「じゃあここで質問です。藤田君はかなちゃんを愛しているでしょうか?」

「もっ!もちろんです!!!僕はかなを愛してるっす!!!」


「ほんとに?」

「早川さん!!何言うんですか!!当たり前じゃないですか!愛してます!!!」


「あれあれ?おやおや??ほんとのほんと~に?」

「本当です!!!」

「おい藤田!オマエは彼女の全てを愛しているかっ!!それとも、ただ見た目がかわいいから好きなのか!???」

「早川さんっ!!失礼な!!!僕は、彼女の全てを、心の底から愛してるんっす!!!!」




仕込みが整ったようだ。

お互いニコニコしながらそんな会話をしていく中で、僕らは徐々に馴染んできた。打ち解けてきた。

でもここからが本番だ。





「おい藤田。そんなに愛していると言うのなら、想像してみろ!準備はいいか!!??」

「えっ?な、なんですかwww」


「今から目を閉じて、想像してみろ!どうせ電話は鳴らない!ww」

「わっ、わかりましたwww」




「あなたのアパートに、かなちゃんがお泊りに来ました。

あなたはかなちゃんと、とろけるような素敵な夜を過ごしました。

ああ、人生最高だ。かなちゃん愛してる。

生まれてきて一番、最高の時間を二人で過ごしました。


ふたりは、最高に幸せな気持ちにつつまれて、

そして裸で抱き合いながら、眠りにつきました。



夜が明けました。

あなたは、ふと目を覚ますと、かなちゃんはまだ眠っているようです。

あなたは、ふと掛布団をまくり上げてかなちゃんの裸を見ます。

すると、、、



あらビックリ!!!

かなちゃんのおっぱいが、豆腐になっているではありませんか!!!


片方は木綿豆腐に!!

もう片方は絹ごし豆腐に!!!


「そんなはずはない!」驚いたあなたは、かなちゃんの顔に目をやります。

と、、、、



なんと言うことでしょう!!!!

彼女の顔はタモリになっているではありませんか!!!!

サングラスまでかけて、タモリ以外の何物でもない、あのお馴染みの顔が、目の前に飛び込んでくるではありませんか。



すやすやと気持ちよさそうに眠る、豆腐のおっぱいとタモリの顔を持つかなちゃん。

「むにゃむにゃ、あぁ、おはよ~」

かなちゃんは目を覚ましました。

声は昨日とまったく同じ。

かなちゃんのあのかわいらしい声です。

話し方も、仕草も、手も足もおっぱい以外の胴体も!!!

すべて昨日と同じかなちゃんです!!!


寝ている間に別人と入れ替わったわけじゃない。

これは確かにかなちゃん本人なのです。」




「おいっ!藤田!!!」

「がががが・・・・・」


「おいっ、正気になれ!藤田!!」

「あっ!!はっ、はいっ!!」


「おい藤田!このかなちゃんは、確かにかなちゃんか?」

「そのようです、、、だって声も仕草もかなのまんまなんですよね?」

「そうだ!これはかなちゃんそのものだ!違うか?」

「違くないです、、、これはかな本人です、、、」

「ただちょっとおっぱいが豆腐になり、顔がタモリになっただけだ。そうだろ?」

「そ、、、そのようです、、、」



「藤田、オマエはさっき、かなちゃんの容姿ではなく、かなちゃんの全てを愛しているって、言ってたよな?」

「は、、、はい、、、言いました、、、、、」

「今のかなちゃんを、オマエは愛せるか?」

「、、、、、、えっと、、、、、、」


「これは事故だ!事故でケガをしてしまった彼女を、オマエは見捨てるというのか!!それが愛か!!!そうなのか!!?どうだ藤田!!??」

「あ、、、、愛します!!!」


「なんかイヤイヤみたいじゃないか、本心はどうなんだ。俺に正直に打ち明けてみなさいwww」

「いやだって、顔がタモリで、サングラスまでかけてるんっすよねwwwそんなのいくらなんでも、、、、」

「そうか。じゃあオマエは事故にあって困っている彼女を見捨てるというんだな。藤田!それがオマエの言う愛か!!愛ってそんなもんなのか!!!そんな愛のどこが素晴らしいと言うんだ!!!??」

「だって、、、タモリの顔とか木綿のおっぱいとか、、、やっぱおっぱいは四角くなってるんっすか?」

「マシカクだ!!だって豆腐だもん。」

「そっ、そんなぁ~~www」




と、まあこんな阿呆な会話をして、僕らは10時間シフトで3回しか電話が鳴らず、一回行くと1万6000円もらえるバイトの暇な時間をつぶしていたわけだ。



抽象思考。


平和や正義について考える時、

原発と僕らの未来の親せきについて考える時、

愛する相手の表には出てこない面も想像して考えてみる時、

「万が一」の自体を仮定して自分自身をより深く知ろうとする時、


そんな時には抽象思考が必要だ。





「今、ここ」に無いもの。

「形あるもの」で無いもの。

答えなんて初めから無いもの。

そんなものをちゃんと考えられてこそ、マトモな人間なのだ。

と僕は思う。


あなたは、どう考えますか?



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